兵庫慎司のブログ

音楽などのライター、兵庫慎司のブログです。

ブログ始めました

僕が10代だった1980年代の頃の日本のロックは、「毎日同じことの繰り返しなんてごめんだぜ」とか、「ネクタイしめて満員電車なんてまっぴらだ」みたいな歌詞が定番になっていた。

人一倍簡単に影響を受けるタチなので、まんまとハマった。パンク系のバンドだけではなく、それこそ子供ばんどみたいな陽気な人たちまで、「そうさネクタイ セビロじゃ 息がつまる」(“踊ろじゃないか”)とか歌っていたので、「毎日同じ=サラリーマン」「その対極=ミュージシャンとか芸人さんとか作家とか、そういう楽しそうな仕事をしている人」と、あっさり信じ込んだ。

ロック・バンドのほとんどが、毎日同じ曲順・同じ演出・下手すりゃMCまで同じでツアーをやっていることなど当時は知らなかったし、曲作り→アルバム制作→プロモーション→ツアーというルーティンで動いていることもわかっていなかったし、そもそもローリング・ストーンズが“サティスファクション”や“ジャンピング・ジャック・フラッシュ”をこれまでにいったい何回演奏してきたのか、とか、バンドって毎日毎日おんなじメンツで顔をつきあわせて何年も何十年も仕事をしていくってことなんだけどそのへんはどうなのか、というようなことにまで、考えが及んでいなかった。それでもサラリーマンに比べれば同じことの繰り返しじゃないぜ、みたいな言い方もあるだろうが、そんなこと言ったらサラリーマンだって、厳密には同じことの繰り返しではないし。

当然、大人になって、世の中そんな単純なもんじゃないことを思い知るわけだが、5年、10年、と働きながら暮らしていくうちに、もうひとつ気づいたことがあった。

 

同じことの繰り返し好きだわ、俺。

変化、嫌いだわ。

 

ということだ。

確か2・3’sをやっていた頃、忌野清志郎はROCKIN'ON JAPANのインタヴューで、「変化を望んでないんだよ、日本人は。だから俺がどんどん変わっていくとついてこれなくなっちゃうんだよ」というようなことを言っていた。僕はその典型、というか典型以上なのだと思う。

同じ賃貸マンションに15年住み続けたり。毎日同じものを食い続けたり。同じ服を着続けたり。ひとりで行ける飲み屋が2軒あるが、そのうちの1軒には5日続けて行ったことがある。雑誌か何かの「こんなデートをする男はモテない」みたいな記事の項目に「同じ店ばかり行きたがる」というのが入っていて、「うわー、俺だわ」と思ったものです。

その2軒以外も、渋谷ならこことここ、三軒茶屋ならこことここ、下北沢ならこことここ、というふうに、行く店が完全に決まっている。というか、ほぼ、その3つの街でしか飲まない。

 

という性格が特に顕著に表れているのが、大学を出て最初に就職した会社に、24年間勤め続けている、ということだ。その会社でとても偉くなっているとか、すごい高給をもらっているとかならまだわかるが、そんなことはない。

 

そのような、同じことを繰り返すのが好きで変化が嫌いという性格を、全面的に悪いと思っているわけではないが、それでも、いくらなんでもそれはちょっとどうなのか、と思う時もある。

というか、そう思うことが増えてきた。歳をとったせいか。

 

その最たるものが勤続24年だったので、まずそれをやめてみました。

それによって、自分が所属するメディアがなくなったので、このブログを始めてみました。

2009年に登録して以来ずっと読み専だったtwitterも、ツイートを始めてみました。

とりあえず、何がどうなるかわかりませんが、よろしくお願いいたします。

 

兵庫慎司

広告を非表示にする