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兵庫慎司のブログ

音楽などのライター、兵庫慎司のブログです。

『YATSUI FESTIVAL 2015』で思ったこと

 2015年6月20日と21日、やついいちろう主催の『YATSUI FESTIVAL 2015』が、渋谷のライヴハウス&クラブ10会場で行われた。2012年からだから今年で4回目、10会場になったのは去年から、2デイズになったのは今年が初めて。

チケットは完売し(やついいちろう曰く10,000人。たぶん2日の延べ人数だと思う)、大盛況&大成功のうちに2日間が終了。2日目、最後のあいさつでやついいちろうは、来年は6月18日・19日の2デイズ、さらに2会場増やして開催することを発表した。

 

僕は1日目、O-nestラウンジフロアのDJで呼んでいただいた。DJの相棒であるサニーデイ・サービスの田中貴(一緒に三宿Webで『Such A Night』というイベントをやっているのです)と共に、過去4回のうち3回も呼んでいただいていて、田中はともかく俺ミュージシャンでも本職のDJでもないのに恐縮やらうれしいやらでただただありがとうございますと言うほかないのですが、呼ばれようが呼ばれまいが毎年遊びに行かせてもらっている。おもしろいので。

なので今年は、 1日目は一応出演者として、2日目は遊びに来た人として、その場にいた。

普通の出演者、開演時に来ねえよ。自分が出ない日も開演時に来て終了までいたりしねえよ。という問題はあるが。

なので、自分が観たものなどに関しては、その場でツイートしたので、ご興味あればそちらをご覧ください。https://twitter.com/shinjihyogo です。

ここでは、2日間が終わって、いちばん強く思ったことを書きます。まず箇条書き。

 

・1日目のすべてのステージのトップで、O-EASTにてDJを務めたやついくんは、「すみません、入場がまだ終わってなくて、開演を10分押します」とお知らせした。

 

・その日のシメのあいさつ@O-EASTで、やついくん、入場時に想定以上にいっぺんに参加者が来場したため、入場に手間取り、多くの人たちを待たせてしまったことをお詫びし、「明日は改善します。入場方法を変えます」と約束する。

 

・そのあと、会場内で行われた出演者&関係者の軽い打ち上げにて。やついくんが近くに来たのであいさつして、ちょっとだけ話した。が、やついくん、ほぼ、入場時の大混雑のことしか話さなかった。こっちはそのことについて何も言ってないのに。つまり、会う人会う人にそのことを話していたんだと思う。

 

・2日目、公式サイト等で入場方法の変更をアナウンス、見事改善される。やついくん、終演時のあいさつでそのことを報告し、「でもよくなっても誰もつぶやかないんだよな。悪い時はすげえつぶやかれるのに」と愚痴ったりして笑いをとりつつ、来年は6月18日・19日の2デイズ、さらに2会場増やして開催することを発表。2会場増やす理由として、「みんながなるべくあちこちに行けるように、1会場に固まらずにすむように」というようなことを言っていた。

 

・もうひとつ思い出した。1日目の打ち上げでちょっと話した時、「エビ中私立恵比寿中学)、すごい人気だったね」と私が言った時の、やついくんの返事。

「あ、でも実はあの時、入場規制かかってないんですよ。かけずにすんだんですよ」

 

以上です。つまり、このフェスのオーガナイザーがもっとも気にしていたのは、1日目の入場時の大混雑だった、ということです。そしてこの人が、どのステージにしろ入場規制がかかるのが悪いことだと思っている、ということもわかります。

なぜ。入場時の混雑で、参加者にストレスをかけたから。入場規制がかかるということは、観たかったのに観れなかった人がいる、ということだから。

 

こういう、街中で複数ライヴハウスを使って同時進行で行うフェスやイベント、今はあちこちの都市で行われているが、1会場のキャパに限りがあるんだから、どうしたって入場規制のかかる会場は出る。かかるのが普通だと言っていい。現にこの2日間も、あちこちのアクトで入場規制がかかっていた。去年も一昨年もそうだった。

正直、しょうがないと思う。でもやついくんはそうは思ってはいない、ということだ。もししょうがないとしてもちょっとでも減らしたいと思っている、ということだ。

 

スタート時の混雑の問題も同様だ。長時間にわたって行われるフェスの場合、普通はスタート時刻には一部の人しか来ない。観たいアクトの時刻に合わせてだんだん集まってくるものだ。開場時刻にあれだけの人数がちゃんと会場に来る方が異常なんだから、それを想定できていなかったの、しょうがないと思う。でもこれも、やついくんはしょうがないとは思わなかった、ということだ。

1日目の打ち上げ以外にも、彼と出くわして言葉を交わしたが、それ以外のこと、つまりたとえばブッキングが豪華であるとか、自分のパフォーマンスのこととかに関しては、何も言っていなかった。それどころではなかったんだと思う。

 

そういう人がやっているフェスだから、これだけの人が来るんだなあ。毎年大成功してるんだなあ。ということが、よくわかりました。

あと、規模は全然違いますが、同じように「とにかく参加者にストレスをかけるのがイヤ」ということを第一に考えてオーガナイズされているフェス、私、知っています。

夏と冬に開催されている、日本でいちばん大きいやつです。

って書いてもいいよね。俺もう部外者だし、あのフェス。