兵庫慎司のブログ

音楽などのライター、兵庫慎司のブログです。

1/14(木)リキッドルーム、METAFIVEを観た

高橋幸宏小山田圭吾砂原良徳TOWA TEI☓ゴンドウトモヒコ☓LEO今井のバンド、METAFIVE。1stアルバム『META』リリースの翌日に行われたリリース・パーティーであり、1月21日にEX-THEATER六本木で行われるワンマンのプレ・ライブ的なステージ(らしい、そういうタイトルだったので)を、観ました。

 

アルバム『META』があまりにもよかったので、ライブも楽しみにしていたんだけど、激しく期待以上だった。

この豪華メンバーがステージに並んだ時の画たるや! とか、自分個人のメンバーに対する思い入れとか(特にまりん)、そういうことを置いといてもすごかった。もっと言うと、「この人たち誰?」って人が観ても、圧倒されるライブだったんじゃないかと思う。

ちょっと懐かしさもはらみつつ、あきらかに新しいテクノ・ポップ……いや、テクノ・ポップという言葉を使うとやっぱり懐かしくなるか。テクノ・ポップという言葉を、2016年型にアップ・トゥ・デイトするとこうなる、ということか。違うな。もっとラジカルで、かつ「テクノ」という言葉を外して「ポップ」だけにしてもいいくらいの感じ、というか。

で、ライブにおけるMETAFIVEのサウンド、予想以上に生の部分が多かったことに驚いたし、それがすごくよかった。

 

プロデューサーが6人も集まっていて、なんでこんなにブレやゆらぎのない、ひとつの目的地にまっすぐ向かっていく曲になるのか。かといって、誰かが我を抑えていたりするのかというとそんなことなくて、それぞれの色、出まくってるし。

当初は「高橋幸宏+METAFIVE」だったが、もう全然そういうものでもないし、LEO今井がボーカルをとる曲も多いけど、もちろん彼のバンドという感じでもない。

「こんなバンドってあるんだ?」という驚きと、「本当はこれが理想のバンドなのかもしれない……でも普通無理!」という驚き、両方に、打ちのめされました。

 

蛇足。前半、自分の参加パートがあんまりないと思われる某曲の途中で、TOWA TEI、持ち場を離れて各メンバーのところへ順番に行き、スマホで写真を撮っておられました。笑いました。