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兵庫慎司のブログ

音楽などのライター、兵庫慎司のブログです。

2/20新代田FEVER、アナログフィッシュ『KYOTO TO TOKYO』

 毎年この時期恒例(今年で4回目)、京都と東京でワンマンをやる企画。今のアナログフィッシュは、ここ3作ぐらいのアルバムからの曲だけでワンマンをやったりしているので(つまりそれほどまでに変化しているこということ)、あまりやらなくなった昔の曲をやるライブ、という位置付けで、この企画を始めたのだと思う。

もう公式サイトにアップされているけど、京都と東京のセットリスト、コピペしておきます。

 

2016/02/14(日)京都 磔磔(SOLD OUTまで、あと28人)

  1. LOW
  2. ほら
  3. Will
  4. Time (新曲)
  5. UNKNOWN
  6. Receivers
  7. 夢の中で
  8. Life Goes On
  9. Walls
  10. ラブホ
  11. Tired
  12. Ready Steady Go
  13. 風の中さ
  14. Super Structure
  15. こうずはかわらない
  16. 確信なんてなくてもいいよ
  17. スピード
  18. No Rain (No Rainbow)
  19. 荒野

 en01. 僕ったら

en02. はなさない

en03. 抱きしめて

 

2016/02/20(土)東京 新代田FEVER (THANK YOU! SOLD OUT!)

  1. 夕暮れ
  2. LOW
  3. ほら
  4. 公園
  5. No Way
  6. GOLD RUSH
  7. Receivers
  8. Life Goes On
  9. Walls
  10. ラブホ
  11. Time (新曲)
  12. Ready Steady Go
  13. 風の中さ
  14. Super Structure
  15. こうずはかわらない
  16. 確信なんてなくてもいいよ
  17. スピード
  18. No Rain (No Rainbow)
  19. 荒野

 en01. 僕ったら

en02. はなさない

en03. There She Goes (La La La)

 

です。私が観たのは東京です。

にしても。東京の「THANK YOU! SOLD OUT!」はいいとしても、京都の「SOLD OUTまで、あと28人」には笑いました。そこまでバカ正直に書かなくても。

 

というわけで。

最近のアナログフィッシュは、同期を多用したり、下岡晃がギターを弾かなかったり、斉藤州一郎が立ち上がってドラマーってよりパーカッショニストみたいなプレイをしたり、つまりステージ上は3人のままなのに「歌とギターとベースとドラム」というフォーマットからどんどん自由になっていくライブをやっているが、こういう企画なので、昔のように「歌とギター下岡晃、歌とベース佐々木健太郎、コーラスとドラム斉藤州一郎」というもともとの形でほぼすべての曲がプレイされた。

「夕暮れ」で始まり「LOW」に続く初期曲2連打のオープニングで「おおっ!」となったり、「確信なんてなくてもいいよ」「スピード」という「下手したら今後一切ライブでやらないかも」と(僕は)思っていたファスト&ハードな健太郎曲2連発にびっくりしたり、とにかくもう、観どころだらけ、聴きどころだらけのライブだった。

普段やらない曲を中心にやるライブ、しかも2回だけ、にしては、演奏も歌もやたら仕上がっていたし。

 

ただ、そんな過去のすばらしい曲だらけの中にあっても、最新アルバムの「No Rain(No Rainbow)」には「やっぱこれすげえ名曲だなあ」と唸ったり、健太郎曲である新曲の「Time」に「いいじゃん!」とびっくりしたり、つまり、今のアナログフィッシュってすごいんだなあ、と、改めて思ったりもした。

 

普段やっているギター・バンド編成の枠を超えたライブもそうだし、この日のようなギター・バンド・スタイルのライブもそうだけど、アナログフィッシュを観るたびに「やり尽くされた」とか「新しい方法論なんてない」みたいな言い方って、少なくともロック・バンドという表現形態においては嘘なんだな、と思う。

下岡曲も健太郎曲も、誰にも似ていない。各楽器の鳴り方も、各楽器の音の重ね方も、言葉をメロディにのっけるやりかたも、「視点を変えれば、頭をやわらかくすればこんなことができます」という立証になっている。だから実験的でもあるけど、口ずさめるポップさも同時に持っている。

歌詞も同様で、「ロックの歌詞というもの」という形よりも自分の脳内にあるものをそのまま出すことに重点が置かれているのに、ちゃんと「ロックの歌詞というもの」にもなっている、そんなとっつきやすさに満ちている。

つくづく、いいバンドだ思う。単に自分の好みに合う、という部分も大きいんだろうけど。

 

もう何年も前だと思うが、アナログフィッシュを大好きな伊坂幸太郎が、何かのアルバムの時に「このバンドが受け入られないような世の中だったら、嫌だ」みたいなことを書いていた。

まったくもって同感だが、私、そこでただ同感しているだけでいい立場(というか職業)ではないので、もっと、がんばります。

 

アナログフィッシュ、6月までのライブ、発表になっています。

詳しくはこちら。http://analogfish.com/wp/archives/category/shows/analogfish