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兵庫慎司のブログ

音楽などのライター、兵庫慎司のブログです。

4月11日から生活が変わった

  8時ちょっと前に起き、NHK連続小説『とと姉ちゃん』を観る。それが終わると8時半に家を出て、ラジオを聴きながらランニングする。1時間弱ぐらいで戻ってきて、シャワー浴びるとかメシを作って食うとか洗濯とか掃除とかの作業を終わらせ、11時になると同時にラジオを消してPCに向かい、仕事を始める。

  という生活サイクルが、この1カ月でできあがった。4月11日に始まったTBSラジオ伊集院光とらじおと』に合わせたのだ。月曜から木曜、朝8:30から11:00まで。1回目の放送を聴いて「ヤバい、これ、毎日聴いてしまう。仕事に支障をきたす」とあわて、「いっそ勤め人だったら聴くのあきらめられたのに」とか思ったものの、ならば、心配しながらダラダラ聴くんじゃなくて、そこにきっちり生活サイクルを合わせてみよう、と試みたところ、思ったよりもすんなり回ることに気がついたのだった。

  僕のようなフリーの音楽ライターという業種だと、午前中から取材等の仕事が入ることは、ゼロではないが、たまにしかない。急ぎの原稿仕事がある時は、6時に起きて8時まで仕事してからいつものサイクルへ、というふうにしている。結果、『伊集院光とらじおと』を生で聴けなかったのは、この1ヵ月間で3回だけだった。それらも途中までは聴けたので、残りは録音で聴いて対処できた。なんだ対処って。

  とりあえず、月曜から木曜はそのようなサイクルで生活している。なので、雨が降ったりすると、そのリズムが崩れてオロオロする。最初はスマホradikoで聴いていたが、数日後にポケットに入るトランジスタ・ラジオを買った。ラジオなんて買うの、小学生の時以来だ。

 

  自分のひとつ下のおっさんの生活リズムをここまで変えさせる伊集院光のしゃべりがすごいのか、そこまでして聴く僕が変なのか。まあ両方だろうが、ただ、やっぱり、伊集院光という人のしゃべりの中毒性は、本当にすごい。

  僕より全然ディープな、長年の伊集院リスナーである某ミュージシャンに、「『深夜の馬鹿力』、1週間かけて何度も何度も聴いちゃうよね」と言ったところ、「僕は、聴き返すのは1回まで、という自分内ルールを決めて、絶対に守るようにしてます。じゃないと、本当に音楽を聴かなくなってしまうので」と返された。

  毎朝リスナーからの投稿を聴いていると、やはり、仕事しながら聴いている人がとても多い。農家とか、町工場とか、運転しながらとか。彼に「ああいうふうに、ラジオ聴きながら仕事できる職種だったらなあ、って思うことない?」ときいたら、やはり、あるそうです。あるけど、「せっかくミュージシャンなんて仕事に就けたのに何を考えてるんだ俺は」と、自分で自分に引くそうです。

  僕も、仕事しながら聴くことにも何度かトライしてみたが、「仕事は進むが聴けてない」か、「聴いてるだけで仕事が進まない」のどっちかにかしかならないことがわかり、あきらめた。マンガ家だったらペン入れしてる時とかは聴けるんだろうけど。実際、ラジオつけっぱなしで仕事しているというマンガ家は多いが、ライターとか作家でそうしているという人は、きいたことがない。いたら教えてほしい。コツを真似したいので。

  また、やはり以前からの伊集院リスナーである、勤め人の飲み友達に『伊集院光とらじおと』の話をしたら、内容をすべて把握していた。録音で、1日遅れですべての放送を聴いているそうです。僕よりすごい。

 

  あと、ラジオに関して、伊集院以外にあまり手を広げない、ということは、心がけている。気になる番組、聴きたい番組は、もっともっといっぱいあるのだが、本当に「ラジオを聴くことしかしない生活」になりそうで怖いので。

  そういえば中学生の頃は、月曜から金曜まで、夜22時からのNHK-FMサウンドストリート』と、深夜1時から3時の『オールナイトニッポン』は、ほぼ毎日聴いていた。いったい毎日どうやって生活してたんだろう、いつ勉強とかしてたんだろう、というかそりゃ学校で寝るわ、と思う。

  高校生になってからは、毎晩のように外をフラフラする生活になったので、聴いたり聴かなかったりに変わったが、それでも「木曜は『ビートたけしオールナイトニッポン』だから絶対に家に帰る」などの自己ルールがあった。

  書いていて思い出した。そもそも、クイーンの新しいアルバム『HOT SPACE』がリリースされる直前に、その曲がいっぱいかかる番組があると友達が教えてくれて、NHK-FMサウンドストリート』を聴いたら、おもしろくて毎回聴くようになり、FM雑誌を買ったらその渋谷陽一というDJが人気投票1位で載っているのを読んで「あ、この人、音楽雑誌も作ってるんだ?」と知り、ロッキング・オンを買うようになり、大学を出るちょっと前のタイミングで誌面に社員募集が載っていたので応募したら採用されて、そのままずっと勤めていたが1年前にやめて現在に至る。

  と、そもそも人生がラジオきっかけで決まったのだった。そうか。怖あ。今さら怖がっても完全に手遅れですが。