兵庫慎司のブログ

音楽などのライター、兵庫慎司のブログです。

12/9エレファントカシマシ富山オーバード・ホール、の余談

   エレファントカシマシのデビュー30周年記念全都道府県ツアーのファイナル、12月9日富山オーバード・ホールに行きました。

  このツアー、前半日程(3月から7月まで)も後半日程(9月から12月まで)も複数回観ましたが、やはりバンド史上もっとも多い本数の、長い期間の、そしてキャリア最大の動員を記録したツアーのファイナルだけあって、とても特別なライブでした。

 「悲しみの果て」で宮本が感極まって歌えなくなったりして、それまだ6曲目だったから、前半から早くもアンコールみたいな感動に包まれたりして。

 

  ただこれ、観てレポを書いてくれ、という仕事をいただいて行ったものなので、ここで詳しいことを書くのは道理に反するのですね。

  なので、そのレポにはまず書かない、余談的なことだけ書きます。

  

  エレファントカシマシ、今回のツアーの趣旨に合わせて「都道府県Tシャツ」というグッズを販売していた。

  フロントに「エレカシ」、背中に「東京」「大阪」とデカデカと描かれたデザインで、それが色違いで全都道府県分あって、それぞれの県でのみ販売される、というもの。すごい人気で、どこの会場でも即完していました。

  この富山はツアー最終日ということで、日本各地のTシャツで客席が埋まっていて、上の階から見下ろすと大変に壮観だったんだけど、それ、お客さんだけではなかったのでした。

  最終日だからということで、スタッフも着ていたのです。それぞれ自分の出身地のTシャツを。舞監のマサミさんは千葉、ローディーの丹下さんは神奈川、というふうに。お客さんみんな気づいていたと思う。

  エレカシのメンバーの同級生であるローディーの本間さんは、赤字に黒の北区Tシャツで、ギターを替えに来る姿がとても目立っていました。

  ちなみに北区は、すべてのTシャツの中でおそらく唯一の、都道府県名ではないやつです。1本目(3/20の大阪城ホールを入れると2本目)の4/8東京都北区王子・北とぴあさくらホールで販売されました。ちなみに東京は7月9日のオリンパスホール八王子での販売。

  あ、唯一じゃないや。ツアーとは別だけど、9/18の日比谷野音は「野音」Tシャツだった。

 

  で。このTシャツの件が、私の、最大の後悔でした。

  本番前のスタッフ・ルームにみんな集まって、互いのTシャツを見てワイワイ言っているところに入って行った瞬間、「しまった」と思った。

  そして案の定、事務所の田村社長に「なんでおまえ兵庫Tシャツ着てねえんだよ!」と叱責された。

  7月2日の神戸国際会館に行った時、兵庫Tシャツをいただいたのです。会場に入ったら、舞監マサミさんが満面の笑みで「来た来た! ほら、これ着て着て!」と。

 

 「いや、そういう趣旨なんだったら教えてくださいよ! そしたら着てきたのに!」とは言ったものの、それくらい察して持って来ることができなかった、己の気の利かなさを呪いました。心から。

 

  ただ、田村さん、俺、兵庫出身じゃないです。広島です。というのはありますが。