4/24(日)新代田FEVER、アナログフィッシュ×Alfred Beach Sandolを観ました
アナログフィッシュが始めた、対バン企画の一発目、Alfred Beach Sandolを迎えてのライブ。この企画、それぞれワンマンくらいたっぷりやるという趣旨のようで、次回は6/25(土)に同じく新代田FEVERでトリプルファイヤーを迎えて行うことが決まっている。
まず、Alfred Beach Sandol。僕は初めてライブを観たんだけど、この歌とギター/ウッドベース/ドラムの3人組のステージ、なんでアナログフィッシュが呼んだのか、なんで呼ばれたのかが、なんだかとてもよくわかる感じだった。のちのMCで佐々木健太郎は「レーベルメイトです」と言っていたが、たぶん、だからではなく。
似てない、でも近い。かぶらない、だけど同じ匂いがする。というようなことがが、観ている間ずっと頭の中をグルグル回り続ける、そんな印象だった。
音圧に頼らない。音が隙間だらけなのを気にしない、というかむしろ隙間だらけの方がいい。歌詞は必要最小限に。具体的に言葉にすれば、そういう感じだろうか。
で、アナログフィッシュ。これ、僕個人の感じ方かもしれないが、佐々木健太郎はイケイケにストレートで、下岡晃はラジカル、みたいな選曲だった気がした。健太郎は歌声が朗々と伸びるようなレパートリー、下岡晃は「No Rain(No Rainbow)」みたいなキラーチューンもやるけど、その分実験的で新しいことにトライするような曲もやる、というような。
で、いずれも、今回も、すばらしかった。
まさにワン&オンリーだと思う。で、アナログフィッシュの名前くらいは知ってるよ、という人が持っているイメージよりも、きっと、とっつきやすいし、間口の広いことをやっているとも思う。もっといろんな人に入ってきてほしい、と、入ってきたが最後出られなくなっている、FEVERに集まったファンを見ながら思いました。
以下、完全に余談。
僕はサニーデイ・サービスの田中貴が三宿Webでやっている夜中のイベント(DJするやつです)を手伝っているのだが、ゲストDJで、何度か健太郎に来てもらったことがある。
いちばん最近来てもらったのは2週間前、4月8日だったんだけど、その日、健太郎はアコースティックギターを背負ってWebに現れた。
「何、練習の帰り?」「いや……あの……」「……え? 歌うの?」「……はい。タイミングがあったら、歌おうかなと思って」
で。タイミングもクソもなく、自分の持ち時間になった瞬間に歌い始めました。
マイクの用意が間に合わなくて、生声と生ギターで、Webのフロアをねり歩きながら。自分の曲を歌ったり、エレカシの曲を歌ったり。
お客さん、びっくりしてました。喜んでたけど。
それから、毎回このイベントに来てくれるお客さんで、アナログフィッシュは名前しか知らなくて、時々DJに来る健太郎のことを「自分の出番が終わると泥酔して踊り狂ったり酔いつぶれて寝たりする男」としてしか認識していなかった人が、その生歌を聴いて「えっ、こんなにいい歌を歌う人なの?」とびっくりして、FEVERに行ったらすっごくよかったそうです。あまりによかったので、その2日後の、4/26の渋谷gee-ge「COUCH with 佐々木健太郎」にも行ったそうです(私は行ってませんが)。
Webの時は本人に、「ギター持ってくるんなら前もって言ってよ。いきなりだったら、PAとかの用意できなかったじゃん!」とか言ってしまいましたが、そういうこともあるのなら、歌ってもらってよかったな、と思いました。
「歌ってもらった」わけじゃないけど。「勝手に歌われた」に近いんだけど。