1/24渋谷WWW、黒猫チェルシーとフラワーカンパニーズ
黒猫チェルシーの対バン企画『ネコのコネ』東名阪3本の1本目の東京編。大阪と名古屋の対バンはプププランドで、東京はフラワーカンパニーズ。
MCでグレートマエカワが「自分らの倍くらいの歳のバンド、よくゲストで呼ぶよな」と喜んでいたが、「確かに」とも「でも黒猫チェルシー、そういうバンドだしなあ」とも思いました。
以下、それぞれちょっとだけレポ。
1恋をしましょう 2消えぞこない 3ロックンロール 4ビューティフルドリーマー 5すべての若さなき野郎ども 6感じてくれ 7東京タワー 8三十三年寝太郎BOP 9終わらないツアー 10真冬の盆踊り
という、選曲も並びも、最近のフラカン的にはちょっとめずらしいセットリストだった。特にレアなのは6曲目の「感じてくれ」かな。5曲目は昨年10月くらいからライブでやっている新曲。あと私はいつも「ビューティフルドリーマー」もっとやればいいのに、と思っているので、そこもいいポイント。
というわけでこっちはうれしかったし、内容的には黒猫ファンもしっかり楽しんでくれたようにお見受けしたが、あとで鈴木圭介がブログに「またしても反省点の多いライブだったな・・。」と書いていたのも、まあうなずける内容ではありました。
圭介のノド、久々に本調子じゃなかったし(2016年は風邪でコンディション悪いライブが奇跡的なくらいなかったのです)。新曲で竹安、ギター間違えてたし。
1夜更けのトリップ 2恋はPEACH PUNK 3アナグラ 4雲の列車 5涙のふたり 6LIFE IS A MIRACLE 7青のララバイ 8ベリーゲリーギャング 9海沿いの街 10ロンリーローリン アンコール 11ロックバラード 12東京
5、6、7、9、11が2/22に出るニューアルバム『LIFE IS A MIRACLE』収録曲で、5と7はシングルで出ているので6、9、11がリリース前の曲。ということになるのだが、それらがもうすばらしくよかった。
「恋はPEACH PUNK」あたりの、数限りなく演奏されてきたライブ・アンセムにまったくひけをとっていない。特に「LIFE IS A MIRACLE」とか(ギター・リフが超かっこいいのです)。
あと、「涙のふたり」、最初にNHK連続テレビ小説『まれ』で聴いた時は「このドラマとこの役に合わせて書いたんだろうな、素直でかわいい曲だなあ」くらいの感想だったが、その後ライブで聴くたびに「あれ? こんなにいい曲だったっけ?」と驚く。こっちの耳のせいもあるんだけど、バンドによって曲が育っているということでもあるんじゃないかと思う。
にしても黒猫チェルシー、やってる音楽と世代が全然合っていない、というのは最初からだけど、最近とみに「90年代王道ニッポンロック」感がぐんぐん上がっていて、それとともに演奏もメロディも堂々としてきているのがとてもいい。
で、彼らが好きだというイエモンやウルフルズやエレファントカシマシからの影響が感じられるだけじゃなくて、たとえばRCサクセションやなんかの、そのもうひとつ前の世代の、ウルフルズやエレカシが影響を受けたロックの匂いまであるのも、とてもよかったりする。
彼らより上の世代は「そう、この感じ!」ってうれしく聴けるし、下の世代は新鮮にとってはとても新鮮に響くんじゃないかと思う。
余談
終演後にフラカンの楽屋に行ったら、竹安がひとりでギターを弾いていた。
「なんでライブ終わってから弾いてんの?」「いや、新曲で弾き間違えたから」
まじめか! と思いました。まあ、まじめなんだけど。
なお竹安、日本武道館以来定番になったジレをこの日は着ていなかった。着ると暑くて大変で、年も明けたことだし着るのをやめてみたそうです。
「着た方がいいんじゃない? 身体が締まって見えるよ」と言ったのですが、次のライブでどうなるかは未定。