三島タカユキさんが亡くなった
カメラマンの三島タカユキさんが亡くなったことを、昨夜(11月30日)知った。
今年4月に食道がんであることがわかり、手術し、闘病を続けられていた。
昔、ROCKIN’ON JAPANなどで何度か撮影をお願いし、一緒に仕事した。
また、ここ数年は、フジ・ロックに行く時、僕がレンタカーを借りて、三島さんとカメラマン岸田哲平を乗せて苗場まで行って(ふたりとも免許がないのだ)、月曜の朝にまたふたりを乗せて、東京まで帰って来るのが恒例になっていた。
苗場に着くと乾杯して、それぞれ会場へ散って行って(彼らは仕事だけど僕は遊びなので)、GREEN STAGEのトリが終わるとグリーン・オアシスに集まってちょっと飲みながら、その日観たアクトの話をするのが楽しみだった。
今年は三島さんが欠けてしまったが、来年はまた同じメンツで行けると思っていた。
ビデオデッキ普及前でライブ映像などそうそう観られる時代ではなかった子供の頃、海外の雑誌や日本の洋楽雑誌に載っている欧米のバンドたちのモノクロのライブ写真を、いつもドキドキしながら観ていた。
それから十数年経って、三島タカユキという人のライブ写真を知った時、「俺があの頃観てた写真と同じのを撮る人が日本にいるんだ!」と、驚いたのを憶えている。
自分より先に亡くなってしまった人に対して唯一できることは、その人のことを忘れないことだと、僕は思っている。
お世話になりました。ありがとう。忘れません。と、三島さんに伝えたい。
生前最後に出た、彼の写真を観られる本=三島さんと岸田哲平が中心になって作った『SQUAD』のリンクを貼っておきます。