兵庫慎司のブログ

音楽などのライター、兵庫慎司のブログです。

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021の中止、A.C.P.C.の共同声明

 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021の開催中止で、つくづく思い知ったのは、たとえなんの強制力も持っていなくても、地元の公的な団体からの中止要請は無視できない、ということの怖さだった。開催1週間前に中止になった、4月のARABAKI ROCK FEST.も、そうだった。

 RIJF開催中止発表の直後に、女性自身が、その開催中止を要請した、茨城県医師会に取材をしている。で、「県内では他に様々なイベントが催されているが、なぜこのタイミングで『ロッキング・オン』だけに要請を?」という質問に、茨城県医師会事務局はこう答えている。

 「実は、茨城県医師会がフェスを開催されることを知ったのが、6月18日ごろだったのです。ひたちなか市医師会の役員の先生から『フェスが開催されることになって、医療提供体制とかそういった点から不安が大きいんだよ』という話がありました」

 

 この記事。

jisin.jp

  この中止要請、RIJF側としては、寝耳に水だったんじゃないか、と思う。1年以上前から、感染予防対策やコロナ禍での運営のしかたなどを入念に考え抜いて、フェスのスキームを大幅に変えて(1ステージだけにしたって、かなりなことだ)、それらを細部まで詰めて、当然、地元のひたちなか市茨城県や、交通や警察や保健所や宿泊施設の団体などと、何度も話し合いを重ねて、開催を決めて、ここまでこぎつけた。

 ただし、地元の医療関係者のみなさんは、なんにも知らされていなかった、なんてことは、ありえない。当然、話は通っていたはずだ。これまで20年、フェスに協力してきたんだから(体調不良者のケアとか、時には救急車を出すとか)。ましてや、今年はコロナ禍という、例年とは違う状況なんだから。

 で、ちゃんと了承をとって進めていたのに、突然中止の要請が来た。6月18日ごろまで開催を知らなかった? え、なんで?  という。

 って、このへんまったく想像で書いていますが、医療関係者との交渉を怠っていた、だからクレームが来た、なんてわけはない。交渉して、今年も協力をとりつけていたのに、そのへんのことを何も知らなかった医師会の偉い人が「ダメじゃん」とかいきなり言い出した、というような、かなり荒唐無稽なものだったのではないだろうか、と推測する。

 

 しかもその茨城県医師会が出した、フェスに対する要請は、

 「今後の感染拡大状況に応じて、開催の中止または延期を検討すること」

 「仮に開催する場合であっても、更なる入場制限措置等を講ずるとともに、観客の会場外での行動を含む感染防止対策に万全を期すこと」

 というものだった。

 フェスの開催中止を発表した文章の中で、渋谷陽一総合プロデューサーも詳しく書いていたが、ひとつめは、「『状況に応じて』って、そんな曖昧でふんわりしていて基準がわからないことで『中止または延期を検討しろ』と言われても」という話だ。

 で、ふたつめは「『この数までなら入れていい』っていう数をシビアに選定して、それでOKをとった上でチケットを売った後なんだから、今さら入場制限措置なんかできません。『チケットを持っているけどあなたは入れません』なんてことに、今からするのは道理が通りません。それに『観客の会場外での行動を含む』って、どこまでやればいいってこと? 全員の、家から会場まで? 不可能だよ、そんなの」という話だ。

 このへん、はっきりした基準とかを出して、責任を取りたくない、という気持ちが透けて見える。「うちはクレーム入れましたんで」という事実がほしかっただけ、別に中止にならなくてもその事実が残ればいい、という、うがった見方もできる。それは言いすぎか。

 

 とにかく。要は、無視するか、今すぐ中止を決めるかの二択しかない、かなり荒唐無稽な要請だったわけだ。

 でも、そんな荒唐無稽なものであっても、地元の公的な団体が出した要請である以上、「無視して開催しよう」というわけにはいかないのだなあ、という。

 無視して開催すると、たとえ「一切クラスター出ませんでした」という結果に終わっても(というか、そうなると思うが)、開催前から開催中までは、コロナ初期に開催に踏み切ったK-1の比じゃないくらい、そこらじゅうからボコボコに叩かれるだろう。市や県なども「中止要請があったのに決行したフェスに協力している」ことになるのは、困るだろう。出演アーティストや参加者まで、白い目で見られる可能性もある。

 7月7日(水)放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』で、宇多丸さん(なぜか「さん」を付けたくなる方ですよね)も心配していたが、この件でロッキング・オン社が抱えることになる赤字、2020年夏のROCK IN JAPAN FESTIVALや、同年の年末のCOUNTDOWN JAPANの時とは比較にならない、とんでもない金額だろう。

 それでも止めると決めたのは、開催を押し切った時にダメージを食らうのは、そんなふうに、ロッキング・オン社だけではすまないからだ、と思う。

 

 という事実の重さにぐったりしていたら、7月9日(金)になって、10日(土)・11日(日)の『京都大作戦』の2週目の中止(延期)が発表になった。

 「京都大作戦1週目、7/3(土)、7/4(日)の開催直後から地元の方々より2週目の開催を懸念、不安視する様々な声を頂きました。その内容を真摯に受け止め──」開催を断念した、と、オフィシャルサイトには書かれている。

kyoto-daisakusen.kyoto

 

 また、地元の反対だ……と、さらに重たい気持ちになっていたら、その翌日の7月10日(土)の12:00、A.C.P.C.(一般社団法人コンサートプロモーターズ協会)が、「コロナ禍におけるライブ活動に関する共同声明」を出した。

www.acpc.or.jp

 「私たちは政府の基本的対処方針に基づき、公演開催地各自治体との協議のうえ、感染拡大防止を第一義としてライブの場を広げて来ています。そして政府関係当局や専門家先生方の助言をいただき業界独自のガイドラインも制定し、お客さまの絶大なるご理解ご協力をいただきながら、より安全な形でのライブを行っております。しかしながら政府や各自治体といった行政機関ではないところからライブ中止要請などが出され、その事によってライブを中止せざるを得ない事態が起きています」

 「大切なのはルールを守り、それが行政機関によって認められている営業活動は守られるべきだという事です」

 「私たちは、あらためて政府の対処方針・自治体のルールを守り、行政機関からの中止要請のない限り、ライブ活動を行う権利を有することを確認したいと思います」

 

  要は、さすがにもう黙っていられなくなった、ということだ。このままだと「地元が反対すればイベントは止まる」という実例が、増え続けていくことになるので。「で、その場合、その損失は誰も補填してくれない、泣き寝入りするしかない」という実例も、同じく増え続ける。このままでは、業界が死ぬ。

  『京都大作戦』のことに触れられていないのは、中止が決まる前から、この文章をアップする用意をしていたからだと思う。

 

 僕は、仕事における比重が、非常にライブに偏っているタイプの音楽ライターだが、実はフェスに関しては、そうでもない。こんな言い方をするとあれだけど、フェス全般が、年々、ライターにとって……いや、自分にとってか、仕事にならなくなっている。

 ロッキング・オン社が、ウェブのクイックレポートをやめたとか、雑誌の方もレポのページを簡素化したとか、他の音楽誌もそんなに記事をやらなくなっているとか、単に僕に仕事が来ないだけとか、いろいろ理由はあるが、コロナ禍のけっこう前から、そういう感じになりつつあった。

 フジロックサマソニも、2012年(まだ会社員だった)までは仕事として行ったが、2013年からは普通にチケットを買っているし。2019年に仕事として行ったフェス、香川の『MONSTER baSH』と大阪の『OTODAMA』くらいだったし。

 であってもフェスには行くし、行きたいし、ないと困る。で、フェスに限らずだが、今、各ライブ関係者が、いかに細部まで配慮して、いかに真剣に、感染拡大予防対策に取り組んで、日々ライブを行っているかについても、よく知っているつもりだ。この5月は12本、6月は10本、ライブに足を運んでいるし。

 そのへんのことを、今年の3月に、このブログにも書きました。 

shinjihyogo.hateblo.jp

 以上、なんかまとまらない文章になってしまったが、A.C.P.C.の発表を受けて、これは何か書かなければ、という思ったので、書きました。

続・バンドTシャツを着れない  

 前回のこのブログ、「バンドTシャツを着れない」ということについて書いたら、意外と好評だった。「知らねえよそんなこと」みたいに黙殺されるだろうな、でもいいや、書きたいから書こう、ぐらいのつもりだったので、うれしい誤算でした。

 

 で、アップしたあとになって、「あ、あれ、書き忘れた」という件がふたつあるのと、アップされたのを読んだ人からツイッターで飛んできたリプライに関して言いたくなった件がひとつあるので、それについて書きます。

 

 まずリプライの方。

 「エレファントカシマシ30周年のファイナルの楽屋で、兵庫さんだけがご当地Tシャツを着ておられなかったというエピソード、これを読んで、そういうことだったのかと思いました」

 というリプライが来たのですが、えーと、違います。

 それ、3年半前にこのブログに書いたやつが元ネタだと思いますが(他にはどこにも書いてないし)、書いてあるとおり、そういう理由ではありません。

 単に、持って行くのを忘れた、というか、「持って来い」と知らされてはいなかったけど、それぐらい察して気がつくべきだった、しまった、という話です。

 こちら。

shinjihyogo.hateblo.jp

 

 そもそも、スタッフTシャツ等の類いは、着たいとか着たくないとかいう以前の問題です。もちろん着ます、仕事なんだから。

 そのへん保守的な性格なので、むしろ、着てない奴がいるとイライラする方です。

 昔、ロッキング・オン社のフェスの部署にいた頃、運営チーム各社(企画制作のロッキング・オンから業務の委託を受ける形で多くの会社が集まっている)の中の某社の担当者が、なんのこだわりなんだか、現場で頑なに「CREW」Tシャツを着ない奴で、めちゃくちゃむかついたのを、これを書いたせいで思い出した。

 

 で、前回書き忘れたこと、ひとつめ。

 これ、大人計画のファンなら、気がついている人、けっこういると思う。

 演劇の公演のパンフレットって、必ずと言っていいほど、その芝居の稽古風景の写真がいっぱい載っているページがあるものだけど、その公演に出ているグループ魂のメンバーの方々、ロッキング・オン社のフェスのTシャツを着て写っている確率が、とても高いのだ。ROCK IN JAPAN FESTIVALと、COUNTDOWN JAPANと、JAPAN JAM、そのいずれか。

 一回や二回ではない。ひとりやふたりでもない。いつも誰かは必ず着ている、と言っていいくらいのレベルである。

 要は、出演者はもらえるのですね。で、もらうとちゃんと毎回持って帰る人たちではあるが、グループ魂のメンバーも、今や全員50代、普段着るのもちょっとあれだから、稽古着になる、ということなんだろうな、と推測します。

 あるいは、フェスTシャツって、観に行くのが好きな俳優とか芸人さんとかは喜んで着ていたりするけど、出る側=ミュージシャンは、普段、あんまり着ないものなのかもしれない。という気もする。

 

 そして、前回書き忘れたやつ、ふたつめ。

 近所のスーパーへ向かっていたら、正面から買い物袋を提げて歩いて来る男のTシャツに目が釘付けになった。

 FRICTIONのTシャツを着ているのだ。

 1980年のファースト・アルバム、通称『軋轢』のジャケットの、あの写真のやつ。

 マジか! 売ってるのかこんなの! と、驚きのあまり、まじまじと見ていたら、「兵庫さん!」と声をかけられた。ちょっと前に、取材仕事で一緒になったカメラマンだった、着てたの。

 彼、20代後半か30代前半くらいだと思う。その歳でFRICTIONのTシャツ、いいセンスだなあ、俺もほしいなあ、でも着れないしなあ……というのがきっかけで、前回のブログを書こうと思いついたのだった。

 なのに、忘れたのだった、このことを書くのを。

バンドTシャツを着れない

 6月18日の金曜日、サンボマスターを観に、中野サンプラザへ行った時のこと。

 サンプラに入るところで、僕の前を歩いていた男、洋楽のバンドっぽいTシャツを着ている。正面から見れなかったので、間違っているかもしれないが、たぶんラモーンズあたりのやつ。で、肩には、フラワーカンパニーズのトートバッグをかけていた。

 というのは、まだわかる。が、その1週間前の6月10日(木)、Zepp Hanedaへくるりを観に行くため、天空橋駅を目指して京急線に乗っていた時。僕の隣の男、今年=2021年の『VIVA LA ROCK』のフェスTシャツを着て、肩に花澤香菜のトートバッグをかけている。で、天空橋駅で下りたところで見失ったが、その後、Zepp Hanedaの中で見かけた。

 くるり花澤香菜、音楽的に近いとは思えないし、どちらも今年の『VIVA LA ROCK』に出ていない。三つが三つとも、見事に関係ない。なぜそのTシャツで、そのトートを提げて、くるりを観に来るのか。

 

 と、疑問を持つこと自体が、己がズレていることを表している。「ズレてる方がいい」ということはない、ズレてないに越したことはない、この場合。という自覚はあるのだった。 

 つまり、ライブに行ったらグッズを買うこと、普段グッズを着る・持つことが、完全に日常化していて、「持ってるTシャツ全部、何かのグッズ」みたいな具合になっており、「今日は○○のライブだから××のTシャツ」とかいちいち気にせず、あたりまえに毎日着ている、というライフスタイルの人が、そんなにめずらしくなく存在する、ということである。

 というか、そういう人は、誰のグッズかわかって買っているだけ、まだいい方かもしれない。

 特に洋楽に顕著だが、それがバンドTシャツであること自体を知らずに着るのが、今は普通なんだから。ファストファッションのチェーンが、こぞってその手のTシャツを出すようになって以降。

 ジョイ・ディヴィジョンの『UNKNOW PLEASURES』のTシャツを、あちこちで見かけるようになった時は、「え、なんでなんで?」と、びっくりしたものです。ファクトリー・レコードのデザイナー、ピーター・サヴィルがアートワークを手掛けた作品をTシャツ化するシリーズをユニクロが始めて、その中で、特に売れたのがあれだった、ということを、あとで知って、納得した。

 こういう場合、イアン・カーティスの遺族には、おカネ、入るんだろうか。入らないんだろうな。

 

 というふうに、人が着ているバンドTシャツやフェスTシャツの類いが、とても気にかかる。街で見かけたりすると、その度に「おっ!」となる。で、ライブハウスとかレコード屋とかロック・バーとかよりも、音楽から離れた場所であればあるほど、その趣深さが増す。スーパーマーケットとか。墓地とか。

 Theピーズ日本武道館Tシャツを着ている、赤ちゃんを抱いたお母さんを、スーパーオオゼキで見かけた時は、喜びのあまり、あとをつけそうになった。変質者だ、そこまでいくと。

 

 なんでそんなに気になるのか。理由は、はっきりしている。

 着れないからだ、自分は。

 バンドTシャツ以前に、前面にプリントがあるTシャツを着ることができないのだ。プリントの類いは一切ダメ、ならまだわかるが、胸にワンポイントと背中にプリントは平気なのに、前面はダメなのが、我ながらよけいややこしい。

 若い頃は普通に着ていたのに、20代の半ばくらいから、なんか、そうなってしまったのだった。

 就職して1〜2年は、レコード会社からバンドTシャツをもらえるのがうれしくて、よく着ていた(当時、特に邦楽では「グッズとして売る」ことは、今ほど発展しておらず、「レコード会社が販促品として作る」ことが多くて、媒体の人間によくくれたのです)。

 が、ある日、某バンドにインタビューをしている途中で、自分が別のバンドのTシャツを着ていることに気がつき、「しまった、失礼だった!」と、激しく後悔した。

 それからは、「今日は××のインタビューだから」とか配慮するよりも、出勤日はバンドTシャツを一切着ないことに決めた方がラクだ、と判断し、そうした。

 すると、だんだん土日も着なくなった。で、さらに、プリントTシャツ自体を着なくなり……で、どこの段階でそうなったのか、自分でもわからないが、いつの間にか「着ない」が「着れない」に変換され、無地のTシャツしか持っていません、という現在に至るのだった。

 

 人が着ているのを見ても、恥ずかしいとかは、全然思わない。むしろ、うらやましい。会う度に、インパクト抜群のプロレスTシャツを着ている爪切男さんとか、素直にいいなあと思う。って、「バンド」から「プロレス」に広がってるな、Tシャツの範囲が。要は「グッズとしてのプリントTシャツ」全般の話です。

 というところで言うと、東中野のハードコアチョコレートとか、上馬のホーリーシットとか、本当は、店頭で、心ゆくまでじっくりTシャツを物色したい。でもできない。買わないので。

 

 というわけで。水道橋博士が週イチペースで行っている阿佐ヶ谷ロフトAのトークイベント、『アサヤン(阿佐ヶ谷ヤング洋品店)』のVol.12=2021年6月17日(木)の回のテーマが、『Tシャツ大戦争』だと知った時は、「ああっ、なんてナイスなんだ!」と思った。

 で、配信で、楽しく観た。ハードコアチョコレートのMUNE、京都の猪木絵師SETO SHOP、チームフルスイング、映画TシャツのJETLINKなどなどが、自身が作ってきたTシャツと共に次々と登場する、夢のような時間でした。

 7月1日(木)までアーカイブ視聴あり。アドレスはこちら。https://asayan.s-hakase.com/asayan12

 

 ちなみに、今朝は、ジョギング中に「長州力ハッシュドタグTシャツ」を着ている男とすれ違って、思わず二度見した。

DJ松永の「ドラマの現場にセリフを覚えずに行った事件」は、なぜ起きたのか

 人気コラムニスト/ラジオパーソナリティージェーン・スーが書いた、父親と自分にまつわる日々のあれこれ描いたベストセラー・エッセイを、「あるある」「わかるわかる」的に楽しく、でもちょっと深く、テレビドラマにしたもの。

  そんなふうにとっつきやすく始まって、視聴者を引き込んでおいてから、「ちょっと深く」じゃなくて「とんでもなく深く」であることを、徐々にわからせていく作品。重たくてやりきれないテーマを、赤裸々に、リアルに描いていく、という原作の側面を、よりいっそうブーストさせたドラマ。

 ということが、第10話(6月11日放送)あたりから、いよいよはっきりしてきた、ただでさえいいドラマが多いテレビ東京ドラマ24』の中でも、屈指の傑作になりそうなのが、『生きるとか死ぬとか父親とか』である。

 ただ、そのような意味でのすごさ、すばらしさに関しては、既にいろんなところで語られているので、僕などが今さら書かなくてもいい気がする。が、「みんなおもしろがっている」「でも掘り下げられてはいない」エピソードが、ひとつあることが、気にはなっていた。

 

 DJ松永がセリフをひとことも覚えずに現場に来て大変だった件

 

 である。

 6月4日(金)放送の第9話で初登場した、トキコに「お母さんのことを書いてみては?」と提案する担当編集者=今西の役を演じた、これが初の演技仕事であるDJ松永。

 役者は、その日撮るシーンのセリフは、前もって覚えてから行かなければならない。ということを知らなくて、覚えないまま現場に行ってしまい、それはもう大変だった。

 という話を、彼は、2021年3月9日(火)の、『Creepy Nutsオールナイトニッポン0』で披露し、相方のR-指定(役者経験あり。2020年〜2021年でテレビドラマ3本に出ている)を絶句させた。

 それに続いて、そのドラマのプロデューサーであるテレビ東京(あ、もう「元テレビ東京」か)の佐久間宣行が、自身の『オールナイトニッポン0』で何度もネタにしたり、レギュラーの佐久間と松永のほか、佐久間と共にプロデューサーを務めるテレビ東京の祖父江里奈もよく出演する、Paraviトーク番組『考えすぎちゃん』でもその話になったりして、すっかり鉄板エピソードと化した。

 だもんで、実際に放送された時は、「これがその回か!」「松永、祖父江プロデューサー曰く『子役の状態』で、マンツーマンでセリフを覚えてすぐこれを撮ってるのか!」ということに気持ちがひっぱられすぎて、ストーリーが頭に入ってきませんでした。

 

 で。この件を知った時、同じように「役者がまったくセリフを覚えずに現場に来た」という話を、過去にも二度、きいたことがあるのを、思い出したのだった。

 ひとつは、2015年に、映画『私たちのハァハァ』のプロモーションで、監督の松居大悟とプロデューサーの高根順次にインタビューした時。

 主演の女子高生4人を演じた、井上苑子大関れいか・真山朔・三浦透子のうち、三浦透子以外=これが初の演技仕事だった3人は、ひとこともセリフを覚えていないことが、撮影初日に発覚したという。

 理由は、覚えて来なきゃいけないということを、知らなかったから。

 もうひとつは、もっと確信犯なケース。何度もインタビューしているもんで、なんの時だったか忘れてしまったが、ピエール瀧である。

 初の主演ドラマだった『おじいさん先生』の時に、初めてセリフを覚えて現場に行った。それまでは、覚えてから行ったこと、一度もなかった。と、本人からきいた。

 初の俳優仕事は、1995年の『カケオチのススメ』(テレビ朝日)で、『おじいさん先生』は2007年(日本テレビ)だから、実に12年もの間「セリフを覚えて来ない俳優」であり続けた、ということだ。

 そういえば俺、『カケオチのススメ』の時も、「初の役者仕事、どうっすか?」って、インタビューしたな。ロッキング・オン・ジャパンで。あの時からそうだったのか。それ以降の『木更津キャッツアイ』も、『私立探偵 濱マイク』も、『ALWAYS 三丁目の夕日』も、覚えずに行って、撮ったのか。

 この場合、最初の一回以外は「知らなかった」わけがないから、「知ってるけど、それでも俺は覚えない。なぜなら、めんどくさいから」というスタンスを、12年もの間、貫き通した、ということになる。

 なんちゅうハートの強さだ。さすが、「頼む方が悪い」というポリシーで、役者人生を歩んできた男だけのことはある。

 

 さて。なぜそんなことが起きてしまうのか。

 まず、さっきも書いたが、DJ松永と『私たちのハァハァ』の3人は、「覚えて来なきゃいけないことを知らなかった」からだ。

 なぜ。そのことを、周囲が教えなかったから。じゃあ、どうして教えなかったのか。そんなの、教えるまでもなく、常識だと思っていたからである。

 たとえば、Creepy Nutsのマネージャーは、先に役者仕事の話が来たR-指定には、そんなこと、教えなかった。で、R-指定、ちゃんとセリフを覚えて来た。でも松永は覚えて来ないかもしれない、って思う? 思わないよね、そりゃ。どうでしょう。責められないでしょう、マネージャーを。というですね。

 じゃあ出る側は、なんで「覚えて行かなきゃ」と思わなかったのか。覚えて行かなくても、なんとかなりそうだからだ。

 1カメでカット割らずに3分間回しっぱなし、みたいなシーンだったら、前もってちゃんと覚えておかないと無理だが、「スタート」と「カット」の間が20秒くらいまでだったら、撮る時にそのシーンの部分だけ台本を見て、セリフを覚えて、言えばよくない? それで形にはなるよね? ドラマや映画の撮影って「数分」は稀で、ほとんどが「20秒以内」だし。というですね。

 現にその方法で、ピエール瀧は12年もの間、役者仕事をやってきたわけだし。でも、『おじいさん先生』は、主演で出番が多いから、さすがに観念して、覚えることにしたのかな。いや、だけど、そんなにセリフがいっぱいある役じゃなかったな。じゃあ周囲に言われたのかな、「今回はちゃんと覚えてくださいね、主役なんですから」とか。

 

 あと、DJ松永の場合は、バラエティ番組方面ではテレビ慣れしていた、というのも、「セリフ覚えなきゃ」とならなかった理由なのではないか。と、書いて気づいたが、ピエール瀧も、最初はそうだったのかもしれない。

 バラエティでは、一言一句セリフを覚えるとか、ないだろうし。流れだけ覚えときゃいい、的な。マストで言わなきゃいけないことは、カンペを出してくれるし。

 そういえばDJ松永、ドラマの現場で、「あれ? 誰もカンペ出してくれないの?」って思った、とも言っていた。

 出すわけないでしょ。登場人物の目線が泳いじゃって泳いじゃって観てらんないでしょ、そんなドラマ。と、こっちは思うが、バラエティだと「ああ、カンペ読んでるわ」って視聴者がわかっても、別にいいしなあ。いや、だから、ドラマとバラエティは違うんだってば、という話なんですが。

 

 などと書いているうちに、僕のような、観ているだけの門外漢ではなくて、実際にその業界で仕事をしてきた「中の人」に、このテーマで書いたり語ったりしてほしいな、という気がしてきた。

 「大竹しのぶは立ち稽古の時すぐ台本を手放す」とかいうような、セリフ覚えがすごい役者のエピソードはよくきくけど、逆はあんまりきかないので。今回のDJ松永みたいな機会でもない限り。

 あの大物ベテラン俳優、実は一切セリフを覚えずに数十年やってきた、とか、そういうの、読みたい。もしくはききたい。大根仁監督とか、やってくれないかなあ。

コロナ禍による細かい影響  

 

 外で、仕事と仕事の間の時間が、いっぺん家に帰るほどじゃないけど微妙に空いている、という時、スターバックスとかドトールに入って、PCを開いて原稿仕事をする、ということが、以前はよくあったが、コロナ禍以降、ほぼなくなった。外での取材や打ち合わせが激減したので。

 で、一昨日、久々にそういうスケジュールになって、一日で、ドトールに一回、タリーズに一回入ったのだが。

 席でPCを開いて、でかい声でリモート打ち合わせをしている人と、席で電話で、でかい声で延々と話し続けている人が、両方の店にいた。

 以前は、どちらもマナー的にアウトだった。そういう人もいたけど、その場合、周囲から白い目で見られていた。「電話とるなら店から出ろよ」的な。

 でも、コロナ禍以降はどちらも、暗黙の了解でOK、ということになったのかもしれない。「しょうがないじゃん、仕事がリモートなんだから」「じゃあどこでリモート会議しろって言うんだよ」みたいな按配で。

 ということを、実感したのだった。延々と電話でアポを取り続けている、僕の後ろの席の女性、「マルチかな」と思ったけど、それはともかくとして。

 

 酒屋やスーパーでは小売していない。だから、「あえて置いている」一部の居酒屋やバーじゃないと、飲めない。

 という点で、ビール好きにとって、サッポロのラガービール、通称「赤星」と、キリンのハートランドは、ちょっとうれしい銘柄だった。

 たまたま入った店に置いてあると「お、いい店じゃん」と思ったり、逆に「赤星が(ハートランドが)置いてある」という理由で、その店に通うようになったり。

 赤星がどうだったかは憶えていないが、ハートランドは、僕が酒を飲み始めた1980年代末期には、確か、普通に酒屋で売っていたと思う。テレビでCMを打っていた記憶もあるし。

 今調べたら、ハートランドは1991年に缶ビールの販売を終了し、樽と瓶では現在も売られているそうだが、僕は見かけたことがない。

 しかし。2021年の5月くらいからだろうか、コンビニやスーパーに、サッポロの見慣れない缶が置かれるようになった。

 赤星だった。びっくりした。僕は出くわしてないが、「瓶が自販機に入っていた、思わず買った」という、大阪在住の知人の証言もある。

 ウィキペディアによると、もともと「中瓶、大瓶のみが存在し、飲食店中心の販売(実質的には業務用扱い)であるが、販売店によっては個人向けに販売をすることもある。2008年9月、約30年ぶりに缶入り(350mlと500ml)が期間限定で復活販売され、好評につきその後しばしば缶入り製品の限定生産販売が行われている」とのこと。

 公式サイトを見たら、2020年も、7月と10月に数量限定販売されていたことがわかった。ただ、去年までは、店先で僕の目にとまることはなかったので、2021年から出荷数と取扱店を、かなり増やしたのではないか、と思う。

 で、「あ、これもコロナの影響かも」と、気がついた。飲食店に下ろそうにも、ほとんどの店が閉めているし、開いていても酒を出せなくなっている、逆に自宅での飲酒率が上がっている、じゃあもっと幅広く小売しよう、という。

 という事実に、「便利になった」といううれしさと、「店じゃなきゃ飲めないという特別感がなくなった」という寂しさ、両方を感じています。

 でも確かに、すべての酒でビールがいちばん好きだけど、家でビールは贅沢だ、家では発泡酒でビールは外で飲む時、と決めていた僕も、世の中がこの状況なので、時々だけど、ビールも買って飲むようになっている。もちろん、赤星も、気がついて即、買いました。

 

 僕は普段、気候がいい季節は、風を通したくて、家の窓を開けっ放しにして仕事をしているのだが、平日は15時頃を過ぎると、週末は午前中から、近所の人たちの声が、やたらとよくきこえるようになった。

 隣の家の幼い姉弟が遊んでいる声とか、そのふたりにお父さんが何か言っている声とか、お母さん同士が立ち話をしている声とか。

 これもあきらかに、コロナ禍以降の変化だ。

 要は、子供たちがあんまり家を離れて遊びに行っちゃダメだけど、外には出たいから家の前で遊ぶ、とか、お父さんがリモート勤務だから家にいる、とか。

 ただ、「ドトールで電話」は「わかるけど、うるせえよ」と思うが、この「ご近所の声がきこえる」に関しては、全然イヤじゃないというか、むしろ、ちょっといい気すらする。下町の生活が戻って来たような感じ、というか。住んだことないけど、下町。

 

 「ライブがやれなくて音楽業界本当に大変」とか、「正気か、東京オリンピックやるなんて」とか、「飲食店もライブハウスもそりゃあどんどんつぶれるよ、困るんですけど」というような、大きなこと以外にも、コロナ禍による影響、細々と日々実感すること、いろいろあるなあ。とよく思うもので、いくつか書いてみました。

 あと「身内や友人が入院しても見舞いができない」とか、「親が高齢なので帰省できない」というのも、大きいです。

 こんなに長いこと、故郷広島に帰ってないの、イコール親に会っていないの、広島を離れて34年で、初めてかもしれません。

 

 あ、それから、もうひとつ。スタバとかでのリモート会議、迷惑とは別の問題で、「そんなデリケートな内容の話、こんなにまわりにダダ漏れなところで、していていいの?」と思うことは、よくあります。

 あと、何十億円とか何百億円とかの、えらくでかい金額の話をしていて、「いや、あんた、そんな人ならスタバでしゃべってないで、仕事場借りろよ」と思ったこともありました、そういえば。コロナ前だけど。新橋のスタバだったな。

2021年5月前半は、ライブ/フェスに7本行った

 ということに、DI:GA ONLINEで続けている連載『とにかく観たやつ全部書く』を書いて、気がついた。

 三度目の緊急事態宣言が延長になる5月11日(火)までは、政府はスポーツ・音楽等の興行に対して「無観客開催」を要請し、メジャーのアーティストは皆、有観客ライブをやめた。

 で、緊急事態宣言が延長になりそうだ、という動きを受けて、5月5日(水・祝)の夜に、ライブイベント関連4団体(音事協音制連、ACPC、MPA)が、政府に「無観客開催」要請を撤廃するよう申し入れた、という声明を出した。政府はそれに応じ、12日からは「収容人数の50%・最大5000人」に緩和した。

 

 という中で、「それでも俺はライブに行くんだ!」と、意地になって足を運んでいたわけでは、ない。

 ……いや、『VIVA LA ROCK 2021』と『JAPAN JAM 2021』に関しては、それもあったか。メディア等から理不尽に叩かれていたのに腹が立って、どちらも1日だけでも行きたいと思った、というのはあったが、それ以外は、いつもどおり、観たいバンドを観に行っていたら、そうなったのだった。

 

 観に行ったのは、以下。

 

5月1日(土)(突然少年改め)初恋 @ 吉祥寺WARP ゲスト:KMC

5月3日(月・祝)『VI VA LA ROCK 2021』3日目 @ さいたまスーパーアリーナ

5月5日(水・祝)『JAPAN JAM 2021』4日目(最終日)@ 千葉市蘇我スポーツ公園

5月8日(土)Dear Chambers ゲスト:コールスロー、INKYMAP @ 代官山UNIT

5月11日(火)四星球×(突然少年改め)初恋@ 渋谷CYCLONE

5月14日(金)サニーデイ・サービス @ LINE CUBE SHIBUYA

5月16日(日) Calmera×きいやま商店 @ 代官山UNIT

 

 5月1日・11日の初恋と、8日のDear Chambersは、インディーのバンド。16日のCalmeraきいやま商店も、インディー。11日の四星球はメジャー・レーベル所属だけど、マネージメントはセルフだ。

 5月1日の初恋(この日から、緊急事態宣言中は、名前を突然少年から初恋に変えて活動することにしたそうです)は、この日に渋谷クラブクアトロで、昼夜二公演で、ゲストありでイベントを打つ予定だったが、緊急事態宣言を受けて、中止になった。

 で、代わりに、同じ日に吉祥寺WARPで、当日券のみ発売・ドリンク付1000円・入場者数を抑える、という形で、昼の部に出るはずだったラッパーKMCとの2組で、ライブを行った。クアトロの方はイベンターが入っていたが、WARPはイベンターなしだった。

 代官山UNITで観た2本、Dear ChambersとCalmera×きいやま商店も、イベンターなしだった。どちらも、最近取材をした縁で、関係者招待で入れてもらったのだが、受付で渡される貼りパスが、イベンターのものではなく、ハコのやつだったので、それに気がついた。11日の初恋と四星球も同様。

 5月14日(金)のサニーデイ・サービスは、8日の時点で「現在、開催可否を関係各所と協議中です」というアナウンスがあった。で、その後、10日に「政府および東京都、会場とも協議の結果、『すでにチケット販売済みの公演は、お客様への周知に多大なる混乱が生じるため、イベント開催条件の適用外として開催が認められる』となりました」ということで、希望者にはチケットの払い戻しも行う形で開催する、と発表された。

 

 そんな2021年5月前半の『とにかく観たやつ全部書く』は、こちら。

www.diskgarage.com

 

 2021年になってからここまでの間に、音楽のライブ、全部で37本行っているが、ステージに向かって声をあげるような、バカなお客に出くわしたことは、一回しかありません。

 で、感染予防対策面で心配になったことは、一度もありません。「ここまでやらなくても」と思ったことは、何度もあるけど。

 5月の後半は、今のところ、5本ライブを観に行く予定です。

三度目の緊急事態宣言下でのいろいろな状況・2021年4月29日(木祝)12:00までの時点

・前回のこのブログでも取り上げたように、東京寄席組合の鈴本演芸場新宿末廣亭浅草演芸ホール池袋演芸場が、「『寄席は社会生活の維持に必要なもの』と判断し『4月25日以降の公演についても予定通り有観客開催』と決定いたしました」と発表したことが話題になったが、そこから一転、5月1日(土)から11日(火)まで休業を決めたことが、4月28日(水)の午後に報じられた。

 

毎日新聞のウェブニュース。

mainichi.jp

 

 ・都内でもそれ以外でも多数のライブハウスを経営するLD&Kの大谷秀政代表が、4月28日(水)にこのようなツイートを。

 

・4月26日(月)14:00頃。4月27日(火)・28日(水)に中野サンプラザでのライブを控えていた斉藤和義が、27日(火)は予定通り公演を行い、28日(水)は中止にすることを発表した。開催する27日(火)も、希望者にはチケット代の払い戻しを受け付けることも発表。

 

・開催地が東京都内ではないので緊急事態宣言の対象外、ただし「まん延防止等重点措置」適用のエリアではある、5月連休開催のロック・フェス『VIVA LA ROCK 2021』(5月1日〜5日、さいたまスーパーアリーナ)と、『JAPAN JAM 2021』(5月2日〜5日、千葉市蘇我スポーツ公園)に関して。

 『VIVA LA ROCK 2021』は、4月25日(日)の22:00から、プロデューサーの鹿野 淳が、インスタライブを行い、具体的な開催内容や感染対策について説明したり、寄せられた質問や意見に対して答えたりした。

 その上で、4月26日(月)の20:00に、フェスの公式サイトに、「様々な選択肢を模索し続けてきましたが、予定通り開催する方向で進めております」というメッセージをアップ。

vivalarock.jp

 

 『JAPAN JAM 2021』は、三度目の緊急事態宣言が出るらしい、と最初に報道が出た4月22日に、公式サイトに『JAPAN JAM 2021開催前に、あらためて参加者のみなさんと共有したいこと』というメッセージをアップした。

japanjam.jp

 

 それ以降は、公式ツイッターで「GYAO!」でイベント終了後に最速で無料配信することが決定しました!」とお知らせしたり、「設営も折り返し。残り3日間で2年ぶりのフェス空間を創り上げます」と伝えたりしている。つまり、通常どおりの「開催前の時期」である。

 

 

 もちろん、これら以外にも、多くの興行が中止・延期になったり、無観客配信ライブに切り替えられたりしているが(フラワーカンパニーズの4月30日新代田FEVERのトークイベントも、無観客生配信になりました)、とり急ぎ、今の段階で自分の目に止まったものについて、書きました。

 自分的に大事なことなので、あとで必要になりそうだ、その時にネットサーフィンして探しまくるよりも、今ここにまとめて記録しといた方がいいだろう、という理由です。

 

 あ、音楽・エンタメ以外で「自分的に大事なこと」も書いておこう。

 

・飲食店の酒類提供

 関東地方では、25日に東京都に緊急事態宣言が出て以降、「都内は酒類提供NG、近隣の県はOK」というルールだったが、28日(水)から、神奈川は県内の9市で、千葉は12市で、埼玉は県内全域で、「酒類提供の終日停止」要請がスタート。

 

・エニタイムフィットネス

 一回目の緊急事態宣言の時は全店クローズ、二回目の時は全店普通に営業、三回目は今のところ全店普通に営業している。

 

・サウナ・スーパー銭湯日帰り温泉施設

 サウナは、店によってまちまち。たとえば、笹塚のマルシンスパは営業を続けているが、新橋のオアシスサウナアスティルは「4月25日より当面の間」臨時休館。コロナ禍以降、12:00〜23:00は完全予約制になった上野北欧は、その予約制のまま営業中。

 赤坂のサウナリゾートオリエンタルと上野のステーションホステルオリエンタル1・2・3(経営元が同じなのです)は、営業している。

 で、スーパー銭湯日帰り温泉も、店によってまちまち。たとえば、高井戸の天然温泉美しの湯は、4月27日(火)から5月11日(火)まで臨時休業。宮前平の湯けむりの庄は、4月28日(水)に、お食事処の営業時間変更&酒類の提供停止をお知らせしたが、施設自体は営業中。川崎市だから=都内じゃないから、かな、と思ったが、荻窪の天然温泉なごみの湯も、通常どおり営業している。

 

・銭湯

 一回目の緊急事態宣言の時もそうだったが、銭湯は「地域住民の衛生を保つため必要な施設」ということで、緊急事態宣言中もクローズにはならない。が、銭湯内のサウナだけ閉める、というところは多い。

 27日(火)から、ツイッターのTL上に「5月11日までサウナを休止します」という都内各地の銭湯のツイートが続々と流れてきた。ってことは、26日まではサウナを開けているところが多かったわけですね。

 たとえば、中目黒の光明泉は27日からサウナをクローズ。でも、池尻大橋の文化浴泉は、公式サイトに「サウナも営業します」と明記している。

 渋谷と恵比寿の間にある改良湯は、公式サイトにもツイートにもサウナを閉めるお知らせはないし、「サウナイキタイ」(『SAUNA TIME』と並ぶ、サウナ好きなら誰でも知ってるサイト)に、4月27日にオープンと同時に行ったという人の書き込みがあったので、開けているようです。学芸大学の「ぽかぽかランド鷹番の湯」も、公式サイトには、サウナを閉めるという記載はない。

 じゃあ、公式サイトとかツイートとかない、うちの近辺の銭湯はどうなのかしら。と思い、28日(水)の朝のジョギングのコースに三軒茶屋エリアの3店=富士見湯・八幡湯・駒の湯を組み込んでみました。

 富士見湯と八幡湯はサウナクローズの貼り紙あり。駒の湯にはなかったが、僕が通ったその直後に「サウナ休止」の貼り紙が出たことを、ツイッターで知った。そうか、駒の湯、月火が休みだから、単に貼り出すのが遅くなっただけか。