兵庫慎司のブログ

音楽などのライター、兵庫慎司のブログです。

2018-01-01から1年間の記事一覧

穏やかに。。。

満員電車がホームに着いて人が乗り降りしているのに、ドア前に立ったままでいったんホームに降りて待とうとしない奴に出くわすたびに、体当りして車内に押し出したくなる。ライブハウスのバーカウンターで右に並んで順番を待っていたら、それに気づかず左か…

なぜ「袋いりません」は無視されるのか

5回に4回は無視される。スーパーマーケットのレジで「袋いりません」と言っても。 そう伝えても、ほぼ確実に、買い物カゴにレジ袋を入れられてしまう。オオゼキ、東急ストア、サミット、ライフ、どの店でもそうだ、僕の場合。 相手が聞き取れていないからで…

日本の俳優、男前

この間、リアルサウンド映画部の依頼で、NHK連続テレビ小説『まんぷく』に岡崎体育が出演したことについて、コラムのようなものを書いた。その中で、岡崎体育が演じたチャーリー・タナカ、あの役をほかの俳優がやるとしたら誰が近いか、という話を入れようと…

津村記久子『ディス・イズ・ザ・デイ』に「やられた!」と思った

津村記久子の『ディス・イズ・ザ・デイ』(朝日新聞出版)。2018年の6月末に出た小説だが、半年が経つ今でもちょいちょい読み返している。全11話の連作短編集で、1話1話が独立した話なので部分的に読み返しやすい、というのもある。サッカーに関する小説なん…

いいじゃねえか違ったって

この間、こんなツイートをした。 僕が好きな映画を友人がボロクソに言っているツイートが流れて来て、「俺はおもしろかったけど!」と彼に送ろうとした次の瞬間、そうやって「俺は違う」と伝えないと気がすまない時点で病んでいると気がついてやめた。いいじ…

ライブハウスが遠い

なんの正当性も説得力もないことはわかっているし、共感と反感だと後者が圧倒的多数になるであろうことも予測している。が、がまんできないので書く。 ライブハウスが遠い。 Zepp Tokyo、Zepp DiverCity、新木場スタジオコースト。気がついたらここ2~3ヵ月、…

「60分まで無料の駐輪場」の話

最初の60分とか90分とか120分までは無料、そこからは8時間ごとに100円、というような、料金システムの駐輪場。24時間営業のところや広いところではなく、たとえば「7時から24時まで」というふうに時間が区切られていて、50台以内くらいの小規模で、常駐の管…

「弾き語り」の問題

「弾き語り」って、なんとかならないだろうか。 何が。「弾き語り」という言葉が、という話です。僕も頻繁に使うんだけど、よく使うがゆえに、「事実に則してないよなあ」「違和感あるよなあ」という思いが、拭えないのだった。 基本、ひとりもしくはふたり…

「俺じゃない方がいい」仕事

宮藤官九郎が初めてテレビドラマの脚本を書いた時、なので1999年のTBSの深夜ドラマ『コワイ童話』でのこと。営業でテレビ局を回っていた大人計画の長坂社長が、磯山晶プロデューサーからこのドラマのことをききつけ、「企画は決まってるから脚本は誰でもいい…

己のキモさに気をつけよう

9月20日の夜、大阪ABCラジオ『よなよな』木曜=鈴木淳史&原偉大の生放送の終わり際にちょっと出演させてもらって、思いつくまましゃべったことを、ちょっとちゃんと書きたくなったので、久々にブログを更新することにしました。 この9月20日から23日まで、…

丸山晴茂のドラムについて

サニーデイ・サービスの通算4枚目のアルバムであり、ほぼアマチュア状態で始まったこのバンドが完成した作品である(と僕は思っている)『サニーデイ・サービス』。1997年10月21日リリース。 演奏が素人だったり稚拙だったりしても、それが武器になったり魅…

インタビュー 録音できて いなかった

って、五七五でタイトルを付けている場合ではない。 ここ数日の間に行ったインタビューの音声データを、ICレコーダーからハードディスクに保存してデスクトップの「インタビュー音声」のフォルダにも入れる、という作業をしていて、血の気が引いた。 そのう…

夏フェスは暑い

昔の日本の夏の暑さと今の日本の夏の暑さは違う。今の方が断然きつい。なのに、いまだに夏の高校野球大会を7月から8月に、つまり1年のうちでいちばん暑い時期に行っているのは、いかがなものなのか。なぜわざわざその時期にやらなければいけないのか。球児た…

フェスと体力の話

5月27日、東京・新木場若洲公園の『METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2018』、通称『METROCK2018』の2日目に行った。仕事で行ったんだけど、ライブを観てレポを書くとかは一切ないという、自分的にちょっとめずらしい参加のしかたでした。 その仕事の事情で、男性…

GLIM SPANKYは革命を起こしたのかもしれない

と、2018年5月12日の、GLIM SPANKY初の日本武道館ワンマンに行って思った。すばらしいライブだった。で、なんとも感慨深い気持ちに包まれながら、全25曲のライブを堪能させていただいた。 ただし、その感慨、「遂にここまで辿り着いたか、この人たち」みたい…

フラカンと田島貴男が同じステージに立った日、に思ったこと

2018年4月21日土曜日、新宿ロフト。『シリーズ・人間の爆発』で、フラワーカンパニーズが田島貴男と共演した。同イベントはフラワーカンパニーズが続けている対バン企画で、田島貴男は全国ツアーやライブ作品リリースするなど精力的に活動している『ひとりソ…

仕事場がほしい

仕事場がほしい。 という思いに、ここ数ヵ月、かられ続けている。 理性的に考えれば、まったく必要ないことはわかっている。純粋に仕事をするためだけの部屋が自宅にあるし。その部屋、PC2台、ターンテーブル、CDJ、スピーカー、レコード、CD、本などで埋ま…

『宮本から君へ』に懺悔しておきます

エレファントカシマシの新曲「Easy Go」が、4月6日(金)からテレビ東京系で始まった池松壮亮主演のドラマ『宮本から君へ』の主題歌として書き下ろされたことについて、rockinon. comに短いブログを書きました。 放送の翌日、4月7日(土)にアップされました…

自分の写真の話

仕事をした時に「写真を送ってください」と言われることがある。そのたびに、軽く困る。 書いた原稿を掲載する、もしくはアップする際に、書いた人の写真も付けるので提供してください、ということだ。今「アップする」と書いたが、雑誌とかの紙媒体よりも、…

水道橋博士『藝人春秋2』について

2017年11月30日に出た本なので、今頃何か書くのはだいぶ遅いのですが。 藝人春秋2 上 ハカセより愛をこめて http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163907109 藝人春秋2 下 死ぬのは奴らだ http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163907628 ひとつひと…

銭湯とサウナとカプセルホテルの話

昔、会社員だった頃。僕がどこかへ出かけるたびに、「あれ買ってきて」と、必ず食べ物を頼んでくる上司がいた。 「横浜へ行くの? じゃあ崎陽軒のシュウマイ弁当買って来て」 「表参道? じゃあまい泉でかつサンド買って来て」 というふうに。 会社は渋谷で…

小説家・いしわたり淳治について

www.chikumashobo.co.jp 2017年11月に出た、いしわたり淳治10年ぶり・2冊目の小説集。 公式サイトでは「“超”短編小説」と謳われているが、僕くらいの世代だと「ショートショート」という呼び方がしっくりくる。星新一とか筒井康隆とか眉村卓とか。よく読みま…

「年間×回」の話

1月7日朝放送の日本テレビ『誰だって波瀾爆笑』の『究極の食べ方グルメ』というコーナーで、家系ラーメンの店で通が食べ方を指南する、みたいなのをやっていたのだが、その役で、家系マニアとして知られているというプロの釣り師、RED中村という人が出ていて…