2/12豊洲PIT、「米津玄師 2016 TOUR / 音楽隊」の最終日
米津玄師、二度目のツアーの追加公演、豊洲PIT2デイズの2日目、つまり最終日を観た。
ツアー初日はMC、途中で挫折したらしい、とか、そういう前情報はきいていたが、さすが最終日というか、そんな危なっかしさなどまったく感じられない、本人がライブを楽しんでいるさままで伝わってくるようなステージだった。
同時に、この時間にかけている、真剣勝負である、というヒリヒリした空気が、頭から最後まで放たれているステージでもあった。
で。大変に今さらだけど、やっぱりこの声って魔法だなあ、と思った。
歌詞がすごい、曲がすごい、アレンジがすごい、などなど、すごいとこだらけのアーティストだけど、それ以前にマイクに向かってワッと声を放った時点でその場の空気が変わるような声。これ、後天的に作れるものじゃないよなあ、やっぱり最初から持ってる人なんだなあ、と。
あと、自在だなあ、とも思った。
米津+3人の4人バンド。リズムが打ち込みでドラムがいない時もあり、ギターとドラムとベースの時もあり、左右のふたりがシンセに向かっている時もあり、と、曲によっていかようにでも形が変わっていくこの編成、とてもいい。というか、観ていて、聴いていて、楽しい。
1時間44分、アンコール合わせて17曲、という短めのライブだったのもあるが、それよりももっともっと体感速度の速い、ほんとにあっという間に感じたライブだった。
なお、昨年秋に「uP!!!」で、「米津玄師がライブ・アーティストになるまで」というテーマで、インタビューをさせてもらいました。
前後編あります。未読の方、よろしければぜひ。