兵庫慎司のブログ

音楽などのライター、兵庫慎司のブログです。

ライブハウスが遠い

  なんの正当性も説得力もないことはわかっているし、共感と反感だと後者が圧倒的多数になるであろうことも予測している。が、がまんできないので書く。

 

  ライブハウスが遠い。

 

  Zepp TokyoZepp DiverCity、新木場スタジオコースト。気がついたらここ2~3ヵ月、この3つのライブハウスにばかり行っている気がする。遠いのだ、家から。めんどくさいのだ。渋谷なら、恵比寿なら、あるいは中野サンプラザくらいまででも、うちから自転車でピュッと行けるのに。

  いや、重々わかっている。たとえば南砂町や西葛西にお住まいのあなたからしたら「は? 私んちからは近くて便利なんですけど」という話でしかないことは。わかっているがしかし、1991年に東京に出て来てからこっち、渋谷から5駅以内に住み続けて来たのは、長年勤めた会社が渋谷だったというのがいちばんの理由だが、もっともライブが多い場所が渋谷、というのも歴然とあってですね。

 

  どうした渋谷。音楽の街じゃなかったのか。いや、渋谷、今もライブハウスだらけではあるが、つまり、そこそこキャパのあるハコがなくなってしまった、ということだ。渋谷公会堂SHIBUYA-AXも亡き今、よく行くのはクアトロ(800キャパ)とWWW(450キャパ)とWWW X(500キャパ)、あとSHIBUYA O-WEST(600キャパ)くらい。1300キャパのO-EASTもあるが、なぜか僕が観に行くバンドはあんまりやらない。恵比寿のリキッドルーム(900キャパ)もよく行くが、クアトロとそんなに変わらない規模だ。

  なお、今年9月にオープンした渋谷ストリームホールはまだ行ったことがないが、調べたら700キャパだそうなので、クアトロとリキッドの間くらいですかね。ちなみにマイナビBLITZ赤坂もよく行く。あそこは1,400強のキャパである。

 

  要は、現在、東京でのワンマンにおいて、2, 000~3,000キャパが望ましいバンドは、中野サンプラザZepp TokyoZepp DiverCity、新木場スタジオコースト豊洲PIT、東京ドームシティホール、以上の中からどこかを選ぶ、というような按配に、ここ数年でなったということだ。で、僕が観に行くようなバンドはそのあたりのキャパに集中しているらしい、特にここ2~3ヵ月はそうだったらしい、という話です。

 

  なんで渋谷とか新宿とかにそういうでかいハコ作らないかなあ。カネがかかりすぎるからです。なんでバンドはそういうハコばっか使うかなあ。都心の物件と比べるとキャパのわりにハコ代が安いからです。わかっているんです、そのあたりのことは。わかっているんですが。

  あと、「バンドめ、カネをケチりやがって!」 とも、一概には言えない。高いハコを押さえたことによって、その分チケット代を上げざるを得ない、そのシワ寄せが来るのはお客さん、ってなことだって、充分考えられるわけなので。

 

  そもそもおまえほぼ招待で行ってるくせにガタガタ言う資格ねえだろボケ、とののしられても何も言えないことを書いてしまった。

  でもまあ、そんなようなわけで、「2020年夏に羽田にZeppが誕生」というニュースが10月末に流れた時は、ショックのあまり、なんにもリアクションできなかったのでした。

 

  ああ。すべてのバンドの東京公演が、昭和女子大学人見記念講堂になればいいのに。

  近所なのです。かつて、ビョーク奥田民生藤巻亮太などを観たことがあります。